『 Super Crunchers 』

副題 : Why Thinking-by-Numbers Is the New Way to Be Smart
タイトル訳 :超・解析人 - なぜ数字思考がこれからの賢いスタイルなのか?
さて、今回紹介する本は『 Super Crunchers 』です。
著者は、法律家兼経済学者で、Yaleロースクール教授を務めるIan Ayres(イアン・エアーズ)です。
著者のイアンは、ラジオ番組でのレギュラーコメンテーターや雑誌・新聞などでコラムニストとしても活躍中で、2006年には、アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・サイエンス(アメリカ科学アカデミー)を受賞。「法律と経済の第一人者」として知られている人物です。
計量経済学を専門とする著者は、この本で、近年の膨大な量の経済データは、博識な人でも予測不可能だったことを予測可能にしている、と主張しています。
著者は、そのデータ解析者たちを「Super Crunchers」と称し、彼らが「医療器具」「航空運賃」「シナリオライティング」「オンラインデータサービス」など、様々な産業にもたらしている変化について論じています。
著者は、これらの動きを基に、企業と消費者の両サイドの視点に立ちながら、企業がいかにして消費者行動をコントロールしようとしているか? そして、消費者はどのようにして企業のコントロールに対し立ち向かうべきか? ということについて述べています。
この本を通しての著者の真のミッションは、読者に統計学の基礎と仮説検証を説くことであり、これらの難しい事柄を、啓発的で楽しい議論を繰り広げながら、わかりやすく伝えることに著者は尽力しています。
この本のおもしろいところは、統計学的アプローチは、専門家の直感的な判断よりも正確なのか? という問いを頻繁に繰り返し、その都度一貫して肯定していることです。
そして、統計学の教養は、私たちの生活において大いに力を発揮するということ。その教養の重要性は、テクノロジーが発達した現代、過去に例を見ないほど大きくなっていると説明しています。
「直感的」に答えを出してしまうと、それ以上は考えなくなりがちです。
統計や解析の手法を用い、自己満足を打ち砕く考え方のクセをつけるには、とても参考となる本と言えるでしょう。
ちなみに僕は、性格判断では「直感型」のようなので、この本は大変勉強になりました。






