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『 Made to Stick 』

Chip Heath/Dan Heath
Made
副題 : Why Some Ideas Survive and Others Die

タイトル訳 :忘れられないために:なぜ記憶に残るアイデアと忘れ去られてしまうアイデアがあるのか

さて、今回紹介する本は『 Made to Stick 』です。

著者は、スタンフォードビジネススクール教授のチップと教師兼編集者のダンのヒース兄弟です。

著者はこの本で、タイトルにあるよう“アイデアを忘れられないようにするテクニック”を中心に、記憶、感情、モチベーションの 広範囲に渡る心理学的考察を用い、効果的なコミュニケーションについて述べています。

著者はまず、わかりやすい例えとして、身の毛もよだつ都市伝説の解釈から始めています。

それはバーでの情事に溺れた一人の男の話で、男は氷付けの浴槽で発見された、つまり臓器採取グループの被害者というわけです。

日本でも「ファストフード店のハンバーガーにはミミズ肉が使われている」とか「都市の下水道に巨大なワニが生息している」など、 様々な都市伝説があり、口伝やテレビ、ラジオなどのマスメディアや、インターネットを通して広がっています。

何がこのような話を人々の記憶に焼付け、世の中へと確実に広めるのでしょうか?

著者はその答えを以下の6つの法則に見出しています。

 1.simplicity(単純さ)

 2.unexpectedness(意外さ)

 3.concreteness(具体性)

 4.credibility(信頼性)

 5.emotions(情緒)

 6.stories(ストーリー)

これらそれぞれの先頭の文字を並べると“success”となる法則を、この本では多くのストーリーを用いながら説明しています。

この法則は、説得力が重要視されるあらゆる場面において効果的に働くことでしょう。

本のつくりも、テクニックの習得をテストできる簡単なエクササイズが散りばめられているなど、すぐに実践できる読みやすい内容になっています。

著者のヒース兄弟は、マルコム・グラッドウェルのベストセラー書『The Tipping Point』にインスパイアされ、本書の執筆にとりか かったといいます。

グラッドウェルの「Blink」(2005)や「The Tipping Point」(2000)を満喫した読者ならば、同様のテイストである本書は必読です。

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