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医療破壊

[週刊東洋経済]
マガ出典雑誌/高齢化による医療費の増大、産婦人科医や小児科医の減少など、医療に関する問題が近ごろ話題になっていますね。幸いなことに至って健康な21歳の私には、「医療が危ない!」と言われても今ひとつ実感がありませんでした。 しかし、今週の「東洋経済」(東洋経済新報社)の「医療破壊」によると、医療の実態はかなり危機的な状況にある様です。

記事には病院の減少、病院経営の難航など、様々な問題が取り上げられていますが、特に目を引いたのが医者の過酷な労働実態でした。1999年に過労自殺した中原医師は1ヶ月の間に、休日出勤6回、24時間以上の連続勤務が7回、休日は月に2回しかなかったそうです。 もちろん、この様な勤務実態は明らかな労働基準法違反です。しかし、中原医師の様な働き方は決して珍しいものではなく、医療の現場ではよくあることだそうです。更に本特集では、医師が32時間休まず働く様子を密着取材した記事も掲載されており、その過酷な勤務実態が描写されています。

この様な過酷な労働実態を放置していれば、医療の現場に携わる人々はもちろん、疲れ果てた医師たちから治療を受ける患者にも、その危害が及ぶでしょう。医師の方々がもっと働きやすくなる様に、行政が改革に取り組むのはもちろん、現場で働く人々も自らの労働環境の改善を、強く主張していくべきだと思います。 医師として働く方々は、人の役に立ちたいという志のもと、使命感を持って働いている方が多く、それ自体はとても良いことだと思います。しかし、そうした善意を持った真面目な人々が「劣悪な環境でも熱心に働く労働力」として、ある意味利用されてしまっている気がするのです。患者のためにも自分のためにも、医療の現場で働く人々は、労働環境の改善を声高に主張するべきなのではないでしょうか。
吉田隼人
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