今週の気になるマガジンレビュー
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2008年10月 バックナンバー

2008年10月 9日

東野圭吾その後の「ガリレオ」

[ダ・ヴィンチ]
マガ出典雑誌/世間では今、某理系男子が注目を浴びている。
少々風変わりで、理屈っぽくて、数式が大好き。容姿・頭脳・運動能力全てがパーフェクト。そう、福山雅治演じる物理学者・湯川学、通称"ガリレオ"である。今回紹介する特集には、現在公開中の映画から東野圭吾作の原作まで、ガリレオの魅力がたっぷりと詰まっている。

月9ドラマから始まって、スペシャルドラマ、そして映画と、ガリレオは着々とその名を世間に浸透させている。
専攻は物理、武器は「論理」と「科学」。本職は大学教授(初めは準教授)であるこの兼業探偵が登場するマニアックな理系推理小説は、今回映画化された『容疑者Xの献身』だけでも200万部を売り上げるベストセラーである。
実は元々ガリレオのモデルは佐野史郎だったらしいのだが、月9にするには少々派手さが足りないのでは、ということで現行の福山雅治にオファーがいったらしい。同時に、原作では男性だった相棒も女性に。

延々小難しい数式やら図やらを書き連ねるガリレオを見ながらふと思う。これから理系男子の人気はより高まっていくのではないかと......!

『理系クン』(文藝春秋)や『ぼく、オタリーマン』(中経出版)など、理系男子を題材にした本が売れ行きを伸ばしているのもその証拠。草食系男子が増えていることもあり、これからはちょっとクセのある男が突出して見えてくるのではなかろうか。
答えが一つしかない数式を愛するだけあって、白黒はっきりさせる性格の持ち主だろうし、パソコンの見すぎできっと皆メガネ男子だろうし(偏見)。

「いやもう遅いよ」という文系出身の皆さまは、とりあえず小説、もしくはTVドラマDVDを借りてきて、ガリレオ研究に勤しんでみては如何だろうか。数式は頭に入らなくとも、女性の心をがっちり掴むであろう何かを発見できるかもしれない。
當間光沙

2008年10月22日

最強の手帳2009

[日経ビジネスAssocie]
マガ出典雑誌/ここ数年、「手帳活用術」はもはや流行を通り越して完全に世の中に定着してきたと思う。多くの企業や出版社が、著名なビジネスパーソンや確立したライフスタイルを持つ表現者を捕まえては手帳を作らせている。 今回紹介するこの特集では、なんと52ページに渡って2009年の手帳ライフをサポートする企画を掲載している。

最も目に付くのは、実際の手帳の中身を見せながら各商品の特徴や利点を紹介した『2009年 話題の手帳を総まくり』。一日の予定を書き込める時間軸が横書きだったり縦書きだったり、メモスペースがたくさんあったり、励ましメッセージがついていたり、とにかく目的によって千差万別。ほとんどが各職種界の有名人(営業の達人とか有名女社長とか......)によって作られたもので、元々彼らが市販の手帳で実施していた手帳術を、手帳そのものに組み込んで実施しやすくしているのが特徴。使い方がはっきりしているという点で手帳初心者にオススメの商品とも言えるだろう。

僭越ながら私の話をさせていただくが、もちろん私も今年手帳を使っていた。 もっともポピュラーな文庫本サイズで、見開き一ヶ月のカレンダーと、見開き一週間のたて時間軸式スケジュールの両方が収録されたもの。 だがしかし今年の手帳には一つ問題点があった。ビジュアル重視で購入したこの手帳、表紙カバーについた紐を手帳全体に巻きつけて開くのを防止するタイプのものであったため、非常に開くのが億劫なのだ。 結果、私の今年の手帳使用率は散々で、ヒマさえあれば手帳を開き色々書き込んでいた去年に比べ、全ての物事における能率が低下した気がする。

何にでも言えることだが、ハードだけ立派ならそれでいいというのは大間違いだ。やはり最後は、自分の持つものをいかに上手く使うかということが重要になってくるのだろう。

とりあえず、使ってみないと始まらない。著名人たちの手帳活用術を参考にしつつ、色々な方法や工夫を試しながら、自分にとって最も良い使い方を模索してみてはどうだろうか。
當間 光沙

2008年10月28日

医療破壊

[週刊東洋経済]
マガ出典雑誌/高齢化による医療費の増大、産婦人科医や小児科医の減少など、医療に関する問題が近ごろ話題になっていますね。幸いなことに至って健康な21歳の私には、「医療が危ない!」と言われても今ひとつ実感がありませんでした。 しかし、今週の「東洋経済」(東洋経済新報社)の「医療破壊」によると、医療の実態はかなり危機的な状況にある様です。

記事には病院の減少、病院経営の難航など、様々な問題が取り上げられていますが、特に目を引いたのが医者の過酷な労働実態でした。1999年に過労自殺した中原医師は1ヶ月の間に、休日出勤6回、24時間以上の連続勤務が7回、休日は月に2回しかなかったそうです。 もちろん、この様な勤務実態は明らかな労働基準法違反です。しかし、中原医師の様な働き方は決して珍しいものではなく、医療の現場ではよくあることだそうです。更に本特集では、医師が32時間休まず働く様子を密着取材した記事も掲載されており、その過酷な勤務実態が描写されています。

この様な過酷な労働実態を放置していれば、医療の現場に携わる人々はもちろん、疲れ果てた医師たちから治療を受ける患者にも、その危害が及ぶでしょう。医師の方々がもっと働きやすくなる様に、行政が改革に取り組むのはもちろん、現場で働く人々も自らの労働環境の改善を、強く主張していくべきだと思います。 医師として働く方々は、人の役に立ちたいという志のもと、使命感を持って働いている方が多く、それ自体はとても良いことだと思います。しかし、そうした善意を持った真面目な人々が「劣悪な環境でも熱心に働く労働力」として、ある意味利用されてしまっている気がするのです。患者のためにも自分のためにも、医療の現場で働く人々は、労働環境の改善を声高に主張するべきなのではないでしょうか。
吉田隼人