今週の気になるマガジンレビュー
ちょっと気になるトレンドを、編集部がピックアップ。おもしろ・まじめに語ります

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2008年9月 バックナンバー

2008年9月10日

独自算出!!要注意企業ランキング

[週刊東洋経済]
マガ出典雑誌/景気の悪化が言われる様になって久しい最近、「うちの会社は大丈夫かな~」と思う人も多いのではないでしょうか?

表面的にはしっかりしている様でも、実態はひどいことに......なんてことも多いでしょう。今週の「東洋経済」(東洋経済新報社)の「独自算出!!要注意企業ランキング」には、当座比率、営業キャッシュフローなど10の指標を用いて、上場企業の危険度をランキングにしています。

まずは自己資本比率(=自己資本÷総資産×100)が低い会社ランキングから。この自己資本比率というのは、簡単に言えば企業の資産のうち、どれだけが自前の資産なのか、ということを示す指標です。当然、この指標は高い方が良いのです。記事によれば、インボイス、ビジョンメガネ、ぴあ等、一度は聞いたことのある様な企業も、ワースト50の中に入っています。

さらに、格付け(≒債券の信頼性を示す指標)のワースト50には、三菱自動車、マツダ、コジマ等、誰もが知る企業もランクインしています。有名な企業だからと言って、安心な企業であるとは限らないのですね。

今回のランキングは、財務諸表に出てくる指標を基準に作られており、主に投資家向けのものでした。しかし、上述した指標の意味を知り、企業の健全性や安全性を調べることができれば、就職や転職の際にとても役に立つのではないでしょうか?

仕事を選ぶときは、ついつい仕事の内容や現時点での報酬にのみ目が行きがちです。そういったことも、もちろん大事で、重要なことです。

しかし、この様なはっきりとした数字で表される指標の意味を理解し、企業の安全性、健全性が理解できれば、企業の状態をより客観的に評価できるようになるでしょう。一見小難しいことの様に見えますが、毛嫌いせずに勉強すれば、働きたい企業を選ぶ際の大きな一助となるのではないでしょうか。
吉田隼人

2008年9月11日

エンタ得節約術

[日経エンタテイメント]
マガ出典雑誌/原油高騰価格の今日この頃。乳製品や小麦製品、ガソリンはもちろん、日常に使用する消耗品などもどんどん値上がりしている。必要最低限のものを購入するのは致し方がないとして、給料が値上がりしない限りどこかしら出費を削るしかない......。でも、一体どこを?

そんなわけでこの特集では、大注目の節約ポイントを紹介している。それはずばり、娯楽費。中でも、映画や音楽、本等に費やす"エンタテイメント費"である。

生きていくために必要な食料や生活必需品に比べ、"娯楽用品"は読んで字の如く「楽しむ」ためのもの。楽しみをちょっと我慢すれば、確かにそれは立派な節約だろう。 だが記事曰く、2008年の節約は「ジャンル別割引」と「ポイントの有効活用」。つまり、これまでどおり欲しいものや買いたいものを我慢せず、「買った分だけ得をする」という方法で節約していこうというわけなのだ。

例えば、メジャーなところでいえば映画館の割引が挙げられる。毎週水曜に女性が1000円で映画を見られるレディースデーを初めとして、毎月1日は映画サービスデーと称して誰でも1000円、毎月22日は夫婦の日ということで夫婦・カップル2人で2000円とかなりお得に映画を観ることができるのだ。また、最近はシネコンやミニシアターなど会員制を採用しているところが多く、会員カードを提示するだけで割引はもちろん、ポイントを貯めて条件を満たせば無料で映画を観れてしまったりもするらしい。

ポイントサービスを行なっているのは映画館だけでない。CDショップやネット書店、大型書店などもキャッシュバック可能のポイント制度を展開しているところが多数。 実に様々なポイント制度と出会うことができるが、これらポイント活用の基本は「他店舗に浮気しないこと」だそうである。

物価が高い、お金がないと嘆くよりも、「いかにお得に」この世知辛い世の中を生き抜くかを考えるのが賢さというもの。

お金が貯まらないのなら、ポイントを貯めればいいんじゃない? ......そんなポジティブシンキングはいかがだろうか。
當間 光沙

2008年9月17日

[会社に復讐]㊙実例集

[SPA!]
マガ出典雑誌/セクハラがひどい、サービス残業が連日続く、理不尽な上司がウザい......等々、会社が嫌になることって、誰でも一度はあるんじゃないでしょうか?

  日々の鬱憤が蓄積して、「会社に仕返ししてやりたい!」と思うことだってあると思います。今週の「SPA!」(扶桑社)の「[会社に復讐]?実例集」では、会社に対する復讐を果たした方たちの、壮絶な実話が紹介されています。

人材派遣会社の総務部で働いていた牧野さんは、仕事をサボって遊び呆けながら、自分よりはるかに高い給料をもらっている上司に、大いに不満が溜まっていました。そこで彼は、上司の失敗を機に復讐を決意。なんと社員全員の前で、1時間もの説教劇を展開したそうです。辱めを受けた上司は会社を去って行ったそうです。

また、自分が持ってきたうつ病の診断書と休暇願を「こんなのサボリの口実だろ」と言って破り捨てられた内村さん。彼は店長が吐いたその暴言を録音し、弁護士とともに会社に向かいました。示談が成立し傷病手当と休暇をもらった彼は、最後に店長の家へと向かい、店長の車をパンクさせたのでした。

記事には他にも、女性の仲間と共にセクハラ上司を吊るしあげた女性や、会社への借金を踏み倒して逃走した男性など、会社に復讐を果たした人々の模様が書かれています。それにしても、会社への復讐まで思い立った人たちの怒りは物凄いですね......。

会社に対して従順すぎると言われている日本人。あまりに暴力的な復讐は良くないですが、セクハラ、過剰労働等から自分の身を守るためにも、会社に対する怒りを表明するのは良いことだと思います。

しかしもっと言えば、務めている会社があまりに理不尽なら、いつでも他の会社に移れるくらいのビジネススキルがあると、更に理想的なのではないでしょうか・・・、と妄想してしまいます。
吉田隼人

2008年9月25日

佐伯泰英から読む、初めての時代小説

[ダ・ヴィンチ]
マガ出典雑誌/男は皆、司馬遼太郎が好きだと思う。特に、『燃えよ剣』が(初っ端から思い切り偏見で本当に申し訳ありません)。 同時期に複数の男性から「『燃えよ剣』は絶対に読むべきだ!」と薦められた経験があり、そんなに言うならばと読んだ。普通に面白かったのだが、どうやら彼らが注目してほしかったのは面白いか否かの一点ではなかったらしい。彼らは、土方歳三の生き様に今なお引き継がれるべき"漢"を感じるらしいのだ。

司馬遼太郎に限らず、時代小説の主人公はえてして現代男性からのシンパシーを得やすい。「必殺の剣をかまえるその腕で、愛おしく女を抱ける侍」。社会にもまれ、家庭や恋人に安息を求める彼らのかくあるべき姿なのだろうか?

さて、時代小説の名手はもちろん司馬遼太郎だけではない。今回紹介する記事では累計2200万部を売り上げる時代小説家、佐伯泰英と彼の書く時代小説を取り上げている。

「お話の中身は嘘でもいいから、2時間読んでいただく間、仕事の辛さや家庭の憂さを忘れていただけるような小説をご提供したいと考えているんです」と言い切る筆者が描き続ける男性像の共通点は唯一つ。それは、「男は女性に優しく、女性を守る存在でなければいけない」ということ。

ここで冒頭の話に戻る。「土方歳三は真の漢だ」と力説する男性たちと、彼らを横目に首を傾げた私。彼らの意見に対して感じる違和感。土方歳三は確かに格好良い。力があって熱い、男としての魅力に溢れた人物だ。だがしかし、男たちが語るほど素晴らしい男には思えないのだ。 この記事を読んで気がついた。男と女の"憧れる男性像"にはズレがあるという当たり前なことに。司馬遼太郎と佐伯泰英が描き出す主人公。例えるならば前者は「部下から厚い信頼を寄せられる上司」、後者は「OLに愛されるモテ系上司」なのではないか。

人は読書から多くのことを学ぶ。多種多様な考えをそこから得る。 だから時には司馬遼太郎を本棚にしまい、佐伯泰英をそっと鞄に忍ばせよう。 そう、モテ系サラリーマンになるために......。
當間 光沙

2008年9月30日

知られざる巨額資産"金満夫婦"蓄財のカラクリ

[週刊現代]
マガ出典雑誌/麻生首相も誕生し、政治のニュースが話題になることも多くなりましたね。最大野党、民主党のドンと言えば小沢一郎さん。コワモテでいかにもリーダー、といった風貌ですよね。今週の「週刊現代」(講談社)の、「知られざる巨額資産"金満夫婦"蓄財のカラクリ」では、彼とその妻が持つ、莫大な富の実態が明かされています。

 記事によると、小沢家は12億円相当の土地、不動産に加えて、3億円の「秘書宅」を持っています。ちなみにこの「秘書宅」は、妻である和子名義のものだそうです。和子は建設会社「福田組」の名誉会長、福田正の長女で、お見合いを経て小沢氏と結婚しました。和子は現在、「福田組」の監査役を務めており、年収6000万~7000万を手にしています。監査役とは言いつつも、勤務実態はほとんどなく、実質的には「福田組」から小沢氏への政治献金となっているのです。小沢氏は、そうやって妻を使い手に入れたお金で、土地、家等の莫大な資産を保有しているようです。

 こうした記事はいつも、「国民の生活とこれほどかけ離れているとはけしからん!」といった論調となっています。本特集もご多分に洩れず、その様な調子で記事が書かれていますが、私はちょっと違う意見です。私は、政治家は一般庶民からかけ離れた、莫大な富を持っているべきだと思います。なぜなら、その様な富を持っていればお金は有り余っているため、ちょっとした賄賂に手を出す様な真似はしなくなるからです。もしも政治家が「国民の生活に合わせた」生活をしていれば、目の前の数百万円に目がくらんでしまうでしょう。金を超えた理念や理想を追うためにこそ、たくさんの富を保有しているべきだと思います。「政治家とお金」といった構図を見ると、ついステレオタイプな反応をしてしまいがちですが、ちょっと立ち止まって考えてみたいものですね。
吉田隼人