今週の気になるマガジンレビュー
ちょっと気になるトレンドを、編集部がピックアップ。おもしろ・まじめに語ります

« 2008年7月 | メイン | 2008年9月 »

2008年8月 バックナンバー

2008年8月 1日

「ヒーロー映画」今夏のテーマは親子の絆

[読売ウィークリー]
マガ出典雑誌/日曜日、少しばかり早起きしてTVのスイッチをつけてみる。のんびりムードの旅番組もシリアスモードの報道番組もスルーして、選ぶチャンネルはテレビ朝日系列。すると部屋中に響き渡るどこか昔懐かしい音楽、そして爆撃音。画面の中では、子どもの頃目を輝かせながら見つめていた憧れの人々とそっくりな(けれど微妙に違う)正義の味方たちが大暴れをしていて――。"スーパー戦隊シリーズ"、"ライダーシリーズ"の話である。

かつて少年だった貴方ならば、一度は見たことがあるだろう。明らかに人以外の何かによって作られたハイテクスーツに身を包み、単独もしくは集団で悪の地球外生命体と闘うヒーローが登場する特撮物を。
それではここ最近、夏休みごとにこの二つの特撮が映画化され、同時上映されていることをご存知だろうか。現在の戦隊ヒーローは『炎神戦隊ゴーオンジャー』、そしてライダーは『仮面ライダーキバ』。どうやら今年はこの二作品が「絆」というテーマで映画化されたらしい......というのが記事の概要だ。

昔のヒーローと今のヒーロー、最大の相違点はどこかと聞かれたらやはり「大人でも楽しめるドラマ性」ではないか。もちろん、この手のヒーロー系特撮物の最たるターゲットは子どもたち。けれど、その子どもたちを映画館まで連れて行くのは保護者たちだということを念頭に入れると、親ウケも番組ヒットには外せない条件なのだろう。特に劇場版の「絆」というテーマは、前回のライダー『仮面ライダー電王』で主人公と仲間達の友情を描いたところ大ヒットした、という背景の下設定されたという。

ちなみに「二世代で楽しめる」点は、物語だけでなく主題歌にも表現されているとか。なつかしのグループサウンズ風、と表現され、けれど子どもにも理解できるような「わかりやすさ」を追求したゴーオンジャーの主題歌は売れに売れているらしい。

せっかくの日曜日に早起きはちょっと......という貴方も、劇場版なら大丈夫。今年の夏は、大人の目線でヒーローを楽しんでみては。
當間 光沙

2008年8月 5日

『金融のプロ』たちが入っているトクする『生命保険』

[週刊現代]
マガ出典雑誌/これを読んでいる方の中には、何かしらの「保険」に入っている人もいるでしょう。この保険にかかるお金は結構なもので、日本人は一世帯当たり年間で52,6万円もの保険料を払っているそうです。金融商品の一種である保険は、色々なタイプがあって違いが分かりづらいもの。

「保険会社の人に勧められて...」「CMでやっているものから何となく選んで...」そんな風に、色々な保険に言われるがままに入ってしまう人も多いのではないでしょうか? 

今週の「週刊現代」(講談社)の「『金融のプロ』たちが入っている本当にトクする『生命保険』はこれだ!」では、金融のプロたちが入っている保険が紹介されています。

ファンドマネージャーであるAさんの家庭は、妻一人に子供が一人。しかし、入っている保険は損保ジャパンひまわり生命の「収入保障保険」の一つだけ。年間保険料はわずか7万6950円で、先に紹介した世帯当たり平均保険料の7分の1しか払っていません。しかし、生保コンサルタントの後田氏曰く、「必要最低限の保険」に絞りこみができているのだとか。

また、元大手証券のセールスマンであるBさんも、「定期特約付き終身保険」の一つにしか入っていません。医療保険等には全く入っていませんが、これも後田氏曰く全く問題無いとのことです。

金融のことを本当に分かっている人からすれば、保険は最も必要なものに一つだけ入っていれば良いのかもしれませんね。保険は、各種の保障や特約を増やすほど、保険会社が儲かる仕組みになっているそうです。色々と特典を付ければお得だと思ってしまいがちですが、気付かないところで損をしてしまう様になっているのでしょう。規約等も複雑で、保険について色々と調べるのは、ちょっと面倒臭いかもしれません。

でも、長い目で見れば、保険の選び方次第でウン百万円の差がでてきます。ちょっとの手間を惜しんで損をするくらいなら、しっかり考えて保険を選びたいですね。
吉田隼人

2008年8月12日

『石油&穀物メジャー』大儲けのカラクリ

[週刊プレイボーイ]
マガ出典雑誌/石油や穀物価格の高騰が、連日の様にニュースを賑わせていますね。これら一次品の値上がりは、世界中の景気に大きな影響を与え、日本の景気は下降局面に入りかけているそうです。今はどの企業も、非常に苦しんでいるのですね。

しかし、そんな厳しい状況の中で、大儲けしている企業もあるのです。今週の「プレイボーイ」(集英社)特大合併号の、「ビンボー人は知らない『石油&穀物メジャー』大儲けのカラクリ」では、莫大な利益を出す石油、穀物メジャーのビジネスの手法が紹介されています。

石油価格が2倍になれば、単純に利益も2倍になる石油メジャー。一部の企業は、需要増による価格上昇の恩恵を被るだけでなく、証券会社並みのトレーディングルームを社内に備え、自ら投機マネーを操っているそうです。原油価格を自ら吊り上げ、それによって自社の利益を高めているのだとか。

穀物メジャーも同様の手法を使っているのです。メジャーは基本的に穀物の売り手ですが、彼らは別会社を作って、穀物市場に投機マネーを流入させているそうです。非常に巨大な供給側でありながら、自身も買い手となり、穀物価格を吊り上げているのです。

世界には、石油や穀物の価格上昇が死活問題となっている人がたくさんいます。それなのに、供給側が投機によって莫大な利益を生み出しているのは、おかしなことなのではないでしょうか。需要が増えて価格が上がるのは仕方がないでしょう。

しかし、一部の企業が莫大な利益を得るために、人工的に価格を吊り上げる様な行為は、許されてはいけないと思います。

投機マネーが流動性を支えている、という声もよく聞かれます。けれども、株や証券ならばともかく、人々の生活に直結する石油や穀物への投機は、やはりある程度規制されるべきなのではないでしょうか?
吉田隼人

2008年8月14日

夏に行きたい水族館18

[日経WOMAN]
マガ出典雑誌/「溶かす気か!」と喧嘩をふっかけたくなるような日差しに、「日本特有なんだよ」と言われても全く嬉しくない湿気、そして連日続くうだるような暑さ。外に出ればこれら不快・三要素が一斉攻撃を仕掛けてくるし、部屋の中はクーラーで適温に保たれている。もう家の外に出る理由なんて見つからない......! と、この盆休み、家に引きこもって過ごしている人も少なくないのではないだろうか。

けど折角の夏休み。それではちょっと物足りない気がするし、何より彼女に「どこか行こうよ」と言われて断るわけにもいかない。さて、どうしよう? そんな貴方は是非今回の記事に注目してほしい。誌面いっぱいに広がる青、水、魚......そう、水族館である。

水族館なんて、子どもの頃以来出向いたことがないという人も多いと思う。そもそも大人が楽しむ場所なのか? と怪訝に思う人もいることだろう。 記事中に掲載された18の水族館は、どれもこれもいい意味で一癖あるものばかり。 横浜・八景島シーパラダイスでは、イルカ館「ドルフィンファンタジー」でイルカと一緒に泳ぐことができる(要予約)し、名古屋港水族館では水中を泳ぐシャチをゆっくり座って見られる「水中観覧席」が大人気。大分マリーンパレス水族館「うみたまご」では、まるでアートのような水槽と魚の遊泳を見ることができる。 何より要チェックしてほしいのが種類も多彩なレストラン! 「テーマパークのレストラン=それなり」の方程式を覆して、雰囲気満点、高級感満載の店舗が多くの水族館に併設されている。

昼間でも薄暗い館内に仄灯りとともに浮かび上がる魚たちはなんとも幻想的。時間帯を選べば家族連れも少なく、ムードを楽しむことができるだろう。 この特集で家から近くの、もしくは旅先から足を伸ばせる水族館をチェックして、この夏は是非とも水族館デート! など如何だろうか。

何よりも、クーラーきいてるしね。
當間 光沙

2008年8月19日

デキる人ほど運動してる

[Tarzan]
マガ出典雑誌/働き盛りの皆さん、日々の仕事に追われ、ロクに運動もできずにいつの間にかメタボ気味...なんて人も多いのではないでしょうか。ちょっとは体を動かさないとなあ、なんて思っていても、つい「忙しい」を言い訳に運動不足になってしまいがちなものです。しかし、そんなあなたは「Tarzan」8月27日号の、「各界セレブたちの鍛錬術」を見てみて下さい。

この特集で紹介されているのは、多忙な毎日を過ごしながらも、体の鍛錬を欠かさない方々が紹介されています。

稲本健一さんは、34店舗の飲食店を経営する会社の社長。月の半分は国内外を飛び回る激務が続きますが、ふとしたきっかけでトライアスロンに挑戦し、その魅力に取りつかれました。現在では忙しい仕事の合間を縫って練習に励み、トライアスロンの練習をすることが生活の一部になったそうです。

大渡博之さんは、広告代理店の営業職。9時、10時の残業は当たり前ですが、日々キックボクシングや空手の練習に励み、あの「K-1MAX」に参戦し見事に勝利を収めたそうです。広告代理店の営業職と言えば、その多忙さは誰でも知るところです。そんな仕事をしながらもトレーニングを続けられる、時間管理の見事さは驚きですね。

記事には他にも、ボクシングを続けるプロ棋士や、25年間もランニングを続ける企業の専務取締役等、運動と仕事を見事に両立させている方たちが紹介されています。彼らに共通するのは、運動を仕事に役立てていることです。「走ることでポジティブな気分になれる」「気持ちがリフレッシュする」等、運動することが仕事にとってプラスになっているのです。無理に運動をすることで仕事に悪影響が出てしまえば、運動する気が起らないのも当然。時間のやりくりをして運動をしよう、という気も起らないでしょう。そんな方たちは、この記事の方たちの様に、運動を仕事に役立てるという意識を持ってみてはいかがでしょうか。


吉田 隼人

2008年8月27日

『蜘蛛の糸』と美少女たち

[毎日サンデー]
マガ出典雑誌/7月から8月の約2ヵ月。学生たちの長期休暇に合わせ、各出版社で「夏の文庫本フェア」が行なわれる。

「文庫は原作権がないと作れないため、大手以外の参入は容易でない」通説が出版業界には存在する。確かに書店の文庫本コーナーでも、目に入るのは名の売れた出版社名ばかり。
しかし何事にも例外は存在するもの。日本の著作権法により、著者の死後50年たった作品ならばどの出版社でも自由に出版、販売することができる。そしてそこに目をつけたのが「SDP」なる謎の出版社だった――。以上、ここまでが記事の概要である。

SDPとは、一体どんな出版社なのか。実はこれ、大手芸能プロダクション「スターダストプロモーション」の子会社。彼らはどういうわけだか夏の文庫フェアに着目し、自らそのバトルへと身を投じた。

で、問題は彼らの出版した文庫。現在発行されているのは『こころ』『蜘蛛の糸』『たけくらべ』『注文の多い料理店』と、いずれもメジャーで著作権の問題をクリアしているこの4冊。この4冊それぞれの表紙が、なんとまあ美少女のグラビアで飾られているのである。

マガ出典雑誌/"
マガ出典雑誌/

思い切り主観で申し訳ないが、一体何がしたかったんだろうと頭を抱えずにはいられない。特に『注文の多い料理店』など全く女気のない物語だったのに。賢治もあの世で苦笑いだ。

いや、わからなくもない。集英社は近年『DEATHNOTE』の小畑健など人気漫画家を起用し、名作のカバーリニューアルを行なっているし、角川書店も数冊の日本文学のカバーをイメージキャラクターである松山ケンイチのグラビアにかけかえた。新潮社ですら何冊かの文庫をポップな色とリッチな質感の装丁に変更して売り出していた。これも全て本を読ませるがために、だ。

だがしかしこの場合、売りたいのは本か、はたまた事務所イチオシの次世代女優たちか。......両方だろうな、とあっさり思えてしまうあたりが悲しくはないだろうか。

売れ行き順調により、夏以降も続刊することになったこのレーベル。その行く末を、個人的に大注目している次第である。
當間 光沙