イカ釣り漁船"もうギリギリ"同乗ルポ
[プレイボーイ]
一斉休漁で何かと話題になっているイカ漁。援助を求める漁師たちの姿がテレビでも放映されていましたね。イカ漁では、夜間に集魚灯という明かりを灯し、一般的な漁よりも燃料をより多く使いうため、原油高の影響が非常に大きかったようです。今週の「プレイボーイ」(集英社)の「函館発18時間! イカ釣り漁船"もうギリギリ"同乗ルポ」では、窮地に立たされたイカ漁の現実が書かれています。現在、イカ釣り漁船に使われている燃料"A重油"の値段は、5年前の3倍に及び、今回紹介されている漁師、若松さん(50)の漁にかかるコストの7割を占めるようになったのだとか。この燃料価格の急騰により、最近は「漁に出れば1日30,000円の赤字」になっているそうです。また、氷や捕れたイカを詰める発泡スチロールの箱も値段が上がっていて、経営を圧迫しています。原油高の影響が、イカ漁師を廃業寸前まで追い込んでいるのです。
日本の食卓を支えるイカ漁にも影響を与えている原油高の急騰。この様な記事を読むと、政府が補助金を出して助けてあげなくては、と思ってしまいますが、それはちょっと考えなくてはなりません。
原油高の影響を受けているのは、何もイカ漁だけではありません。運送業、タクシー業、クリーニング業等、程度の差はあれ日本のあらゆる産業が、原油高により苦しんでいます。政府がイカ漁に補助を出すのであれば、他の産業にも補助を出さなければならなくなります。
しかし、それを実現するには莫大な額のお金が必要となるので、ほぼ不可能です。イカ漁に補助を出すにしても、それは一時的なものとしなければならず、漁師の転職支援、需要増大によるイカ価格上昇策の実効等、漁師の生活を保障する抜本的な変革を行う必要があるでしょう。
イカの丸焼きが好きな私としては、何とか具体的対策を行って欲しいと思うばかりです・・・。
吉田隼人




