チベットの惨状
[SPA]
最近、中国のチベット問題が話題になっていますね。聖火リレーの予定地が変更された、フランスが開会式をボイコットするかもしれない......等など、日本では主にオリンピックに関わるニュースが取り上げられているようです。今週号の「SPA!」(扶桑社)では、日本ではなかなか報道されない、チベットの惨状が紹介されています。ある元僧侶は、中国政府によるダライ・ラマの写真所持の禁止に抗議したところ、中国人兵士により逮捕、投獄されました。彼には激しい暴行や拷問が行われ、検査と称して1リットルの血液が抜かれることもあったそうです。また、一連の騒動の発端となった3月の事件以来、チベットの市街には大勢の武装警察が目を光らせており、事実上の"外出禁止"状態だとか。特に寺院の監視は凄まじく、外部からの食べ物の受け入れも許されていないそうです。記事には、他の亡命チベット人たちによる証言が多数掲載されていて、中国政府による弾圧の苛烈さが訴えられています。
この記事を読むと、日本のマスコミが如何にチベット問題を部分的にしか取り上げていないかが分かります。記事に書かれていること全てが正しいとは限りませんが、この様な日本のメディアで報道されていない事実があることは確かでしょう。日本でも、テレビや新聞ではまったく取り上げられていませんが、渋谷でチベットの開放を訴える大規模なデモがありました(日本の某動画投稿サイトでは、その模様を見ることができます)。
日本のマスコミは様々な事情から、対中国報道は及び腰になっていて、中国にとって都合の悪い事実は中々取り上げません。その姿勢が変わることは当面のところ無いでしょう。だからせめて私たちは、マスコミの報道を全て鵜呑みにする事無く、報道されていることが事実の全てなのか、と疑う姿勢を持っていたいものですね。
吉田隼人




