今週の気になるマガジンレビュー
ちょっと気になるトレンドを、編集部がピックアップ。おもしろ・まじめに語ります

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2008年2月 バックナンバー

2008年2月13日

「ヒラ店長」たちの“チョ~悲惨”な勤務実態

[プレイボーイ]
マガ出典雑誌/つい最近、日本マクドナルドの熊谷店長、高野廣志さんが「店長を管理職扱いし、残業代を支払わないのは不当」として、1350万円の支払いを求めて裁判を起こし大きな話題になりました。今、マクドナルドだけではなく、全国の飲食店で「店長」の悲惨な労働環境が問題になっています。「プレイボーイ」(集英社)の「【ヒラ店長】たちの“チョ~悲惨”な勤務実態」には、「店長」たちの苦労の数々が紹介されています。

とある牛丼チェーンの元店長は、24時間営業の3店舗を任せられ2時間しか眠れない日々を送りながら、手取りは月15万円ほどしかもらえていませんでした。病院で「脳波に異常がある」と言われ、さすがに辞めたそうですが……。

また、某居酒屋チェーンの店長も、「店長になってからの給料は月21万円。バイト時代より10万円も減った」とのこと。これでは何のために昇格したのか分かりませんね。他にも客が破った高級ソファー代を自腹で購入したマンガ喫茶の店長、骨折しても病院に行く暇も無い居酒屋チェーン店長等、店長たちの悲惨な勤務実態が紹介されています。

そういえば私が以前働いていた焼き肉店でも、店長は凄まじいシフトを組んでいましたっけ……。全国の店長さんたちは本当に大変な思いをしているみたいですね。会社をクビになるのが怖くて上に文句を言えないようですが、やはりもっと怒りの声を上げるべきなのではないでしょうか?

これはどう考えても「店長」というポジションを利用した搾取でしかありません。店長が管理職扱いされて労働組合に入れないのであれば、同じチェーン店の店長たちが集まって、「店長組合」の様なものを作ってみても良いと思います。先に紹介した高野さんの様な訴えをより多くの人が起こして、店長たちの悲惨な現状を少しでも良くしてほしいものですね。
吉田隼人

2008年2月 6日

「いい貧乏」「悪い貧乏」

[週間現代]
マガ出典雑誌/麒麟の田村祐著、『ホームレス中学生』が売れに売れたのは記憶に新しいところ。現在は人気お笑い芸人として活躍中の彼が公園で生活するほど貧乏だった(まぁ本当に短い期間であったらしいが)というそのギャップがうけたのだろう。 それに関連してるのかどうかは知らないが、「実体験!『不況に負けるな』人生ワイド」と銘打って、かつて貧乏だった芸能人を特集しているのが今回紹介する記事。

とりあえずぱらりとページをめくってみると、まず目に飛び込んでくるのが麻生久美子。『時効警察』でオダギリジョーと共演したり、近頃はスタイリストと結婚したりと、幸運イメージが強い彼女。それが「ザリガニがご馳走だった少女時代」を過ごしていたというのだからびっくり。 宮里藍、横峰さくらなどに続いて出てきた若手プロゴルフプレーヤー諸見里しのぶも、父親が自身の守る家の貧困さを語っている。東京への遠征が多くて給料だけでは賄えなかったんだそうな。他にも倖田來未や中森明菜、ガッツ石松などなど載っている。

ちなみに「悪い貧乏」と称されているのは、自業自得で貧乏へ向かってしまった人たち。中村うさぎや、最近話題になっていたひそひそ親子の船場吉兆が挙げられていた。

書評家の吉田豪曰く、「最近の若いアイドルたちは、ビンボーな過去を告白したがりません」だそうで、「ビンボー体験をドンドン告白してほしいです!」と要求している。 タッキーこと滝沢秀明や釈由美子は例外的に自分の貧乏体験を告白しているらしいが、あまりメジャーでない気がする。

しかし、ホームレス中学生がここまで売れてしまった今となっては、よほどの貧乏体験でないと人々は喰いつかないのではないか。貧乏体験を語ることで、遠い存在のように思われていた芸能人が少し身近に感じられるという効果を期待しているのか。逆に「貧乏から華麗に成功街道を突き進んだケース」として、余計に近寄りがたい気も。

何はともあれ、このご時勢、どんなにマイナスな出来事だって使いようによっては億単位の利益を稼ぎ出すネタになるといういい例である。
當間光沙

2008年2月 1日

ガソリン税喰い!これが列島『ムダな道路』総覧だ

[週刊ポスト]
マガ出典雑誌/「ガソリン国会」が最近話題になっていますね。3月末で期限が切れる、道路特別財源(道路の建設、維持のために使われるお金)であるガソリン税の「暫定税率」を延長するか否かが、論点となっています。私たちの生活に密接に関わることなので、慎重に議論してほしいですね。今日紹介する「週刊ポスト」(小学館)の「ガソリン税喰い!これが列島『ムダな道路』総覧だ」では、近頃注目を集めるガソリン税の無駄使いが、徹底的に暴露されています。

和歌山県那智勝浦町の山沿いに連なる国道42号線バイパス、「那智勝浦道路」。当地を選挙区とする二階俊博・自民党総務会長の名前を取って「二階バイパス」とも言われるこの道路は、渋滞解消のために作られたそうです。渋滞の解消が目的とは言っても、バイパスが無くとも時速60㌔程度で走行可能です。バイパスができたことで短縮できた時間はわずか15分、建設にかかった費用は1240億円にも上りました。15分のために1240億円……明らかに無駄ですね。他にも記事では、赤ん坊を含めた周辺住民全てが免許を取って利用することを前提とした橋や、見込んだ通行量が達成されても採算が取れない道路等、数々の無駄使いが明かされています。

いや~昔から言われていたことですが、改めて見ると物すごい無駄使いですね。福田政権は「暫定税率は維持する」と主張していますが、これでは国民の賛同は得られないでしょう。数々の無駄使いは、道路建設の経済効果に関する審査の甘さが原因の様なので、外部の審査機関を作るべきでしょう。道路建設にかかる費用相応の経済効果が無ければ、税金がいくらあっても足りません。道路は国民の血税で作られるのですから、使い道は厳しく審査するべきです。

「ガソリン25円値下げ」を掲げ国民の人気取りを狙っている政党もありますが、税金の使い道も考えてほしいですね。
吉田隼人

2008年2月20日

「お子様社員」のしつけ方

[読売ウィークリー]
マガ出典雑誌/「お子様社員」――自分本位。協調性を欠く。やたら態度が大きい。めっぽう打たれ弱い。 最近の若手社員に増えてきている傾向である。相手に合わせるのが苦手で、自分が気持ち良いかどうかを何より大切にする。そんな社員たちと一体どうやって付き合っていけばよいのかを、上司目線で考えたのが今回の記事である。

そもそも、こんなお子様社員がどうして生まれてしまったのか? そもそもの原因は、彼らが赤ん坊の頃に母親たちがこぞって買い求めた育児雑誌にあるという。当時、出版業界サイドでも育児雑誌創刊が流行になっており、内容はほぼ同一と言ってもよかった。それは、「子どもには、無理や我慢をさせたり、頑張らせてストレスを与えるより、その子なりのペースを大切にして育てるべき」という考え方だった。母親たちはこれに従い、そして彼が就学期を迎えたとき、今度は教育現場に変化が起こった。個性の重視を謳った新学習指導要領の策定や、92年からの指導要録改訂、そして相対評価から絶対評価への移行だ。 彼らは個人の尊重ばかり強調されて育ったために、周囲の人々との関係で自分を相対的に捉えるのが苦手になってしまったのだ。

この記事が特徴的なのは、そんな「お子様社員」に渇を入れるのではなく、いかになだめすかしながら離職されぬよう接していくかを検討していることだ。 提案されているのは、上司が直接彼らを指導するのではなくて、新入社員よりも少し年上の世代を仲介役の「兄貴」として置き、彼らに公私共に指導をさせること。これはコンサルティング会社が企業に人事制度を設けるときにもよく提案されている方法である。 離職しないように、腫れ物に触るかのように若手社員を扱う。若手社員にとっては過ごしやすい環境が作られているのかもしれないが、果たしてそれが彼らのためになるかどうかは少々疑問だ。 つまりは、もう誰も大人になった彼らを戒めてくれる人はいないということ。彼らの成長を促すために労力を割く気はないのだろう。

会社がお子様だらけの「保育所」になる日も近いんではなかろうか。
當間光沙

2008年2月26日

年金"電話相談"現場は『大混乱』!

[週刊現代]
マガ出典雑誌/一時期、年金問題で社会保険庁の失態が、大きな問題になりましたね。最近はイージス艦の漁船衝突事故がメディアで大きく取り上げられたせいか、あまり話題に上がらなくなりました。「結局どうなったんだろう......最近は舛添さんの顔も見ないし」なんて思っていたら、今週の「週刊現代」(講談社)の「年金"電話相談"現場は『大混乱』!」で、社保庁の騒動が特集されていました。タイトルを見ても分かりますが、保険料を納めている私たちには不安な内容でした......。

記事では、「ねんきん特別便」が送られてきた人からの電話相談を受けるオペレーターの仕事ぶりが書かれています。電話相談オペレーターとは言っても、その多くは僅か5日間の研修を受けた年金の素人。いわゆる「ハケン」の方々です。「年金のプロ」であるはずの社保庁の職員が相談に応じるわけではありません。しかも年金記録を照合するために使うパソコンのシステムは、「ウインドウズ」以前の旧式。そんなもの今どき中々お目にかかれませんよね......ある意味貴重です。そして一人の年金記録の発見に一時間以上かかったり、相談者がタライ回しにされたり現場は大騒ぎになっているようです。

う~ん、やっぱり大変なことになっているみたいですね。この調子で本当に年金はしっかり払われるんでしょうか......。もう、日本の国民(特に若い人)はもう年金は当てにしない方が良いかもしれません。こんな様子を知らされたら、とても保険料を納める気にはなれませんよね。「払っとかないと後で泣くよ」なんて言う人もいますが、それは国家機関を信用し過ぎだと思います。民間でこんな杜撰なことをやっている組織があれば、とっくに信用を失って誰もお金を払わないでしょう。国家機関も同じ様に考えるべきなんじゃないでしょうか。

空しいことではありますが、国に頼らず自力で老後を生きていく術を見つけなければならないのかもしれません。
吉田隼人