今週の気になるマガジンレビュー
ちょっと気になるトレンドを、編集部がピックアップ。おもしろ・まじめに語ります

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2008年1月 バックナンバー

2008年1月23日

「寄宿学校」へどうぞ

[AERA]
マガ出典雑誌/「おかえりなさいませご主人様!」――これはもはや定番となった入店時のあいさつ。そう、メイド喫茶だ。 メイド、執事、ツンデレ……様々な方向に派生をしていったコスプレ系喫茶に、最近ニューフェイスが加わった。それが、『全寮制寄宿学校』……!!

記事によると、この店の設定は「丘の上にたたずむ全寮制の男子寄宿学校」の「お客様用サロン」。そこからして何ソレって感じだが、お客様の設定は更に細かい。お客様は「学校関係者や、憧れの君を垣間見て頬を染める、姉妹校の女性とたち」。聞いているだけでなんだかもう二次元の香りがそこはかとなく漂ってくるわけだが、それもそのはず、この喫茶店は萩尾望都を初めとする70年代少女漫画をモデルにして作られているのだ。 元祖BLとも言うべき彼女の世界が現実化したこのお店、実際に入店してみるとその徹底振りに驚かされるそう。

店員は全員若い男性で、現実にはおそらく存在していないリボンタイ付キャラメルカラーのブレザーを着用。おまけに話しかけるときちんと設定に基づいた会話をしてくれるらしい。ちなみに一例として載っていたのが、制服の胸に銀のクロスをつけている男子生徒にその理由を問いかけてみたときの返答。「尊敬する先輩がいつもクロスをしているので真似してみたんです」。……いやあ、素晴らしい。

ちなみにキャスト30人を一ヶ月かけてみっちり研修したという。ここまでいくと舞台とか演劇とか作品とか呼びたくなってくる。 で、ここまで延々と男性受けしなさそうな話をしてきたが、この店実は男性でも入店可能だという。男性の場合は、学校に通っている一般学生という位置づけ。「行ってどうすんだ!」という反論が聞こえてきそうだが、よくよく考えてみてほしい。女性受けする店にいる、女性受けする店員たち。つまり、「女性受けする演技を習得した店員たち」。 ひょっとしてこれは実践に使えるのではなかろうか……!? まぁ、「家に帰ってもメイドと執事しかいないから寂しい」なんて台詞、この店と夢の中でくらいしか吐けなさそうだけど。
當間光沙

2008年1月16日

グッドウィル絶体絶命!!

[プレイボーイ]
マガ出典雑誌/「エントリーしてバイトする!」でお馴染みの、派遣最大手グッドウィル。一時期はCMでもよく見かけましたね。しかし、今週の「プレイボーイ」(集英社)の「グッドウィル絶体絶命!!」によると、折口社長の指揮の下に急成長を遂げたこの会社が今、最大のピンチに陥っています。

厚生労働省は、港湾荷役業務への派遣や二重派遣等、再三の違法派遣を繰り返したグッドウィル・グループ(以下、GWG)に厳しい行政処分を下しました。全事業所に2ヶ月間、違法行為を行った89事業所には4ヶ月間の事業停止命令を出すことにしたのです。これを受けて売上高は、今季予想していたものよりも800億円分減少し5700億円になり、当期損益はゼロになる見込みだそうです。その結果、06年12月には一株12万円を超えていた価格が、1月8日にはついに1万円を割る大暴落を記録してしまいました。更に、健全な経営のためには30%前後欲しいとされる自己資本比率は、2,6%まで下がってしまったそうです。どの数字を見ても、GWGの今後の経営は相当厳しいものになりそうですね。

厳しい処分ですが上記の違反以外にも、用途が不透明なデータ装備費の徴収等、際どいことをしていた様ですから、仕方が無いですね。私も高校時代、GWGに登録したときに、高いユニフォームを買わされました……。(一度も使う機会はありませんでしたが)まあ、今まで不正をしながら急成長してきたツケが回ってきたのでしょう。

そして、これを機にGWGのみならず、日雇い派遣のあり方そのものが、見直されるべきだと思います。あまりにも日当が安い、ケガをしても保険が下りない、等様々な問題が日雇い派遣にはあります。今まで色々な不満を持ちつつ働いてきたスタッフの方たちにも、今回の出来事をうまく利用して世論を動かしてほしいですね。
吉田隼人

2008年1月 9日

おせちに飽きたらナポリタン「三つ星」はここだ!

[読売ウィークリー ]
マガ出典雑誌/ナポリタン。少し太めのパスタ――というよりむしろ麺――に絡みつく甘酸っぱいケチャップ。そこに玉ねぎやピーマン、ベーコンにソーセージなどの具が彩りとボリュームを添えている。日本生まれのくせに何故かナポリタン。ナポリでは一切作られないのにナポリタン。そんなミステリアスさも兼ね備えた彼(注:ナポリタン)の波が今年はやってくる!  ……以上が今回紹介する記事の概要である。

「おせちに飽きたらナポリタン」というキャッチはイマイチよくわからんが、確かにケチャップは老若男女に万人受けする味だし、野菜や肉をたっぷり入れれば栄養面もクリアだし、ブームになってもおかしくはないかな、という感じはする。ただ、家で作る「ソースを作るのが面倒なときにケチャップをかけてみたら完成した」ナポリタンとは差異化を図らなければならないんだろう。


そもそも何故ナポリタンという名前なのか?
製粉振興会のHP(http://www.seifun.or.jp/)によると、「もともとは、イタリアのトマトソースを使った料理法がフランス料理に取り入れられたことでナポリ風。つまり『スパゲッティ・アラ・ナポリターナ』ナポリ風スパゲッティが語源」だそう。
戦後にマッカーサー含む進駐軍たちのために作られたナポリタンは、トマトピューレを用いた本場寄りのものだったが、これが大衆に広まる際、手に入りやすいケチャップに代用された。昔なつかし(私は知らないが)喫茶店ナポリタンはこうして確立。


そう、ナポリタンブームが来るといわれる根拠は、この「昔なつかし」にある。近年の昭和ブーム(某三丁目映画とか)に乗っかって、食にも「レトロ」が求められてくるんじゃないのか、というわけ。
加えて、昨年放映されたドラマ『喰いタン2』の主題歌、『愛しのナポリタン』の大ヒット。
これはまさしくブームの兆し……!?


まぁ、珍しい食べ物とか高価な食べ物というわけじゃないし、結局のところメディア戦略次第という気がするんだが、どうですかね。

當間光沙