著作権という魔物
[週刊アスキー]
著作権の問題と言えばYoutube、Youtubeと言えば著作権問題、そう言っても間違いではないほど、Youtubeと著作権侵害の問題は深刻であり、有名な問題である。
テレビの番組、映画、さらにはミュージシャンのコンサート(もちろん、彼らが売り物にしている曲の入った)など、種類は様々だが、ともかく、現在のYoutubeは違法コピーに溢れている。Youtubeには、どのくらいのペースで動画が投稿されているか、ご存知だろうか。この記事によると、一分間に三時間分だという。三時間は180分、すなわち、180倍である。全てのYoutubeの動画を見ようとしたら、実際に経過する時間の180倍の時間が必要なのである。 これは、動画の不正をチェックする人々にとっても同じだ。全ての動画を見てチェックしようと思ったら、単純計算で180人の人員が必要になる。
コピーというだけでなんだか悪いことのように思えてしまうようになったのは一体いつからなのだろうか。 多くの人々がYoutubeの著作権侵害を糾弾する一方で、Youtubeの運営側の人々は、Youtubeが持っている可能性を最大限に引き出す事を望んでいる。 もっとコンテンツの提供者に利益を提供できるような、違法コピーの溜まり場ではなく、例えば無名ミュージシャンが動画を通して有名になるなど、コミュニケーションを初め新しいものを作っていく場にしたいと。 それを考える時、コピーは必ずしも単に権利を侵害する代物ではない。最もありふれたメディアである紙をコピーするコピー機、それなしに我々の現代の生活はありえるだろうか。
著作権の問題は深刻ではあるが、そこには同時に可能性がある。 Youtubeがそのどちらに傾くかというのは、違法コピー対策の人々でなく、我々ユーザの手にかかっていると思う。
野中 潔




