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世界最小人型ロボット

[週刊朝日]
マガ出典雑誌/なぜ、ドラえもんはネコ型ロボットなのだろうか。
あれは人型だろう。猫に似てるやらタヌキに似てるやら言われているが、少なくとも二足歩行で手足を人間のように使い、人間の言葉を話す時点で猫よりも人に近い。
まあ、それはともかく、ドラえもんの誕生までまだ百年以上の月日がある現在。ドラえもんを誕生させるのはまだまだ先のようだが、現在のロボット技術も、ドラえもんを目指して……いるのかどうかは分からないが、着実に成長を続けているようだ。

人型ロボットが我々の目の前に現われ、その存在を印象付けたのは、何と言っても2005年の愛知万博『愛・地球博』だろう。だが、二年前の当時、やはりコストを考えると一般向けに人型ロボットを販売するのは難しい、ということだった。
だが、技術の進歩は二年前の欠点を乗り越えた。今年の秋、タカラトミー社から、世界最小の人型ロボットが販売されるという。身長は16.5センチ、体重350グラムで、気になる値段は三万円ほどだという。
小さくてもその機能は侮れない。リモコン感覚での移動のほか、プログラムされた200種類もの動作を、命令や呼びかけによって行えるのだとか。

そんなかわいらしくてすごい技術のロボットの登場に感服しながらも、同時に、やっぱりロボットの技術はまだまだこれからだな、という印象は受けずには居られない。
現代のロボットというのは、その多くが娯楽用のものだ。犬のロボットがじゃれたり、人のロボットが踊ったり話したり。

その一方で、物理的に人の役に立つロボットというのはまだほとんど見かけない。人の仕事をサポートするのに役に立つロボット――というより、機械――は多いが、全自動で例えばものを運んだり、持ち上げたり、というロボットはあまりない。やはり、周囲の環境の認識が大変なのだろうか。例えば、ゴミ箱をとってもらうにしても、どれがゴミ箱かを識別する。どのように持てば壊さないで持てるかを識別する。持って来た物をどこにおけばいいのかを識別する。そういった、動物ならば無意識でやっている識別が、ロボットには難しい。それは、神経や五感の能力の高さだけでなく、総合的な判断力も必要となってくる。

ともかく、人型のロボットが人々に認識され始め、それなりに質の高いものが出来始めているのはいい傾向だと思う。今後は、これらを更に改良し、より直接的に人をサポートするようなものが生まれてくるといいのではないだろうか。
野中 潔
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