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北九州市 これは行政による殺人だ

[週刊金曜日 ]
マガ出典雑誌/「例え失敗しても、飢えることは無いと思っていました」

何か大きなことに挑戦した人のインタビューでよく見かけるコメントですよね。苦しい生活を強いられることがあっても餓死することは無い国。日本は長らくそう言われ続け、他国から羨ましがられてきました。しかし、どんな人でも生活できる日本は過去のもの になりつつあるようです。

「週刊金曜日」(株式会社金曜日)の「北九州市 これは行政による殺人だ」によれば、北九州市の生活保護行政の失策により、同市では餓死者が少なくとも四人出ているそうです。

「オニギリ食いたい」という言葉を残して死亡した男性が、一時期話題になりましたよね。あの男性も、北九州市の住民でした。北九州市はこの十数年の不況で、唯一保護率 を横ばいに留めてきた自治体です。生活保護の申請件数の目標数値を決定し、専門員に毎月の申請件数を報告させていました。企業の営業ノルマみたいですね。数値を超える申請は許可が下りず、本来は保護を受けるべき人々が保護を受けられなくなっていたのです。上限を決めていれば、保護率が横ばいになるのもあたりまえですよね。しかし、当然無理が出ることになり、餓死者が出るという悲劇が発生しました。

生活保護の申請が多くなれば、財政難に悩む地方自治体にとって大きな負担となります。申請に上限を作りたくもなるかもしれません。

しかし、働く意思があっても働けない人の生活を保護するのは、自治体に求められる最低限の機能なのではないでしょうか。さらに、生活保護の申請を制限すれば、一時的に財政は潤う かもしれませんが、その様な自治体から人は離れていくでしょう。長い目で見れば、結局は大きな損失を被ることになると思います。

いたずらに生活保護を給付するのは言語道断ですが、働きたくても働けない人は世の中にたくさんいます。どの様な社会的弱者でも、最低限の生活は営める国になってほしいものです。
吉田隼人
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