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『ひとりで生きる』を読んで

[東洋経済]
マガ出典雑誌/

なんとも寂しい気持ちになるタイトルですが、一人暮らしをしている私としては気になるタイトルなので読んでみました。

取り上げられているのは、少子高齢化と共に進行している「単独世帯の急激な増加」ついてです。

05年度の国勢調査では単独世帯数が、夫婦と子供がいる標準世帯数を上回り、今後も単独世帯は増え続け、逆に標準世帯は減少していく傾向にあるそうです。

一口に単独世帯といっても、学生、社会人、フリーター、伴侶に先立たれた高齢者など様々ですが、こういった単身者が増えたことでファミリー向けの商品の売れ行きが落ちているのだそうです。テレビも大型のものよりも小型のものが売れ、食品も小分けにされたものがどんどん登場しているみたいです。

では単身者はどうして増えているのか? 核家族化で老夫婦のみの世帯が増えたというのもあるでしょうが、やっぱり未婚率の増加が一番の原因でしょう。

私が気になったデータは05年時点での「日本男女の30~34歳の未婚率」でした。男性で47.7%、女性で32.6%というもの。男性の半数近くは、30歳になっても未婚のままなんですね。「こんなにも?」と思いましたが、実際、何を隠そう私もこの中に含まれているし、周りの友人のことを考えても、この数値には納得できるものがあります。

親から「結婚は?」というプレッシャーを受けているという人も、「もうすでに親は何も言ってこなくなった」なんて人も、この年頃にはいるかと思いますが、この数値を見て、少子高齢化を憂うのではなく、「自分だけじゃないんだ」ってホッとしてる独身者は、私だけではないでしょう。

世間一般では社会問題になっていても、当の本人がこの数値を見て、逆に安心してしまっているのだから、状況が好転するのは難しいかもしれませんね。

以前は、結婚して、子供がいて、というのが当たり前でした。私も子供ながらに結婚は25歳ぐらいかなぁなんて思ってましたが、しかし、最近はその当たり前も変わってしまい、結婚を最優先に考える人は少なくなってしまいました。

記事の中でも実際一人で生きている方達の普段の生活や考え方が掲載されていますが、大抵は自分のやりたいことを夢中でやって、一人の生活を楽しんでいるようです。

以前の日本がそうだったように、まだ経済の発展が遅れている国は、1世帯あたりの人数が多いことを考えると、日本という国が豊かになったが故の弊害の1つなんでしょうね。それはそれで幸せなことだと思いますけど、20年後、30年後のこの国のことを考えると、どうなっているんだろう? とちょっぴり不安です。



根本輝久

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