今週の気になるマガジンレビュー
ちょっと気になるトレンドを、編集部がピックアップ。おもしろ・まじめに語ります

2009年3月 3日

介護、農業をバカにするな 雇用創出の嘘

[WEDGE]
マガ出典雑誌/「派遣切り」が話題になっていますね。また、ファイザーやパナソニックといった世界的な大企業もリストラを発表するなど、昨今の雇用情勢はますます厳しくなっています。そんな中、にわかに注目を浴びているのが、農業と介護です。
失業問題の救世主となる産業になる・・・かと思えば、「WEDGE」(株式会社 ウェッジ)によると、現実はそんなに甘くない様ですよ。求人はあるのに、求職者は少ないみたいです。

記事によると、求職者が少ない理由は、主に2つある様です。一つ目が、介護や農業の極端に脆弱な産業構造。いわゆる「3K」(きつい、きたない、きけん)の仕事であるとして、社会全体で放置してきたため、産業として成立してないのです。
二つ目が、現代における労働観の変質です。「仕事は稼ぐ手段」と割り切る人が増えている今、お世話をする高齢者らとの人間関係を構築したり、農作物を収穫したりするのに、多大な忍耐や時間を必要とする介護や農業は、魅力的な産業ではない様です。

失業者が増えたから介護や農業へ・・・といった単純な図式は、簡単には成り立たない様ですね。介護や農業の産業構造は、これから本腰を入れて改善しなければなりませんね。まずはその低すぎる収入を上げるべきだと思います。
そして、職を失った方々の意識も変えていかなければなりません。失業者は不況の影響を受けた「可哀そうな人たち」とされる事も多いですが、「何で自分たちが仕事を探さなければならないんだ」という態度の人たちもいるのだとか。
「派遣の人たちは続かない。更に、彼らは仕事を時間で割り切るため、終業時間間際にお年寄りから幼児を頼まれても、帰ってしまう」と不満を漏らす現役介護士もいるようです。失業された方々も、仕事を選べる状況ではない、という危機感をより強く持った方が良いのではないでしょうか。

最近脚光を浴びる介護と農業、まだまだ問題は山積しているみたいですね。
吉田隼人