『 誰も知らない男 』
著者のバートンは、広告代理店BBDO社の創業者で、ニューヨークを中心に広告マン、経営者として活躍した人物です。
この本は、実業家となったバートンが子供の頃大嫌いだった礼拝の時間を思い起こすことに端を発しています。
「人々をその気にさせ、偉大な組織を作りあげる人間は、人をひきつける魅力に溢れているものだ。それなのにイエスが最も偉大な組織を作りあげたというのはおかしいじゃないか」
私もそうでしたが、一般的に(聖書で)伝えられているイエス・キリストをイメージすると「人々が近づきがたいほどのオーラを持つカリスマ」「様々な困難に耐えるストイックな人」「細身のか弱い体型」というものではないでしょうか?
しかし、バートンはイエスの身近にいた人たちがイエスについて語ったものを読んでみると、見たことも聞いたこともないイエスの人物像を知ることになったのです。
イエスは元はスゴ腕の大工だったということもあり、無頼で腕力も相当なものであったこと。そして、大酒のみの大食らいで、社交的。人々に伝播するほどの明るさを持つという“誰も知らないイエス”です。
バートンは、このイエスの新たな人物像から、12人の荒くれ者たちを使徒に仕上げ、世界を征服する組織の礎を築いた方法と現代のビジネスとをシンクロすることで、聖書のような堅苦しさがなく、とてもユニークに読める本に仕上げています。
経営やリーダーシップ、そして人々を惹きつけるキャッチフレーズなど、イエスから学ぶべきことは大いにあります。
聖書は世界最古のビジネス書であり、イエスは歴史上最も偉大なビジネスマンと言えるかも知れません。




