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『 小泉政権 』

内山融
小泉政権


今週は、東京大学大学院総合文化研究科准教授の内山融さんの著書『小泉政権』を読みました。

参院選が始まる中、自民党が選挙に勝つための総理と推した安倍政権が、閣僚や行政の相次ぐ不祥事のため大きく揺れています。そんな中、ちらほら出てきているのが小泉政権待望論です。

この本では、2001年4月から2006年9月までの5年5ヶ月間に及ぶ歴代3位の長期政権を誇った小泉政権についての分析と総括を行っています。

小泉さんの政治手法の2つの大きな特徴は、皆さんご存知の「ワンフレーズ」の活用と、「トップダウンの政策決定」です。

ワンフレーズの活用というのは、政治だけではなくビジネスやあらゆる場面で大いに活用できる手法です。

本人は懇切丁寧に話しているつもりが、相手にとってはあーだ、こーだ、回りくどい印象を与えることが往々にしてあります。ワンフレーズだと多少説明不足に受け取られることがあると思いますが、自信を持って簡潔に物事の真意を述べるということは、リーダーとしての威厳を示す最良の方法でしょう。

私自身、改めて考えてみると、自分が長々話しているときというのは、相手に対してというようりは、自分自身を正当化するために理屈を並べている場合が多いように思えます。ズバっと言い切り型の発言でいきたいと思うものですが、これって簡単なようでなかなかできないことなんですよね。

その他この本では、小泉政権のその本質とは何だったのか? 小泉首相の政治手法や、彼が進めた構造改革とはどのような特徴を持っていたのか? 彼は日本の政治の何を変えたのか? なぜ彼にそれができたのか? その政治運営はどのように評価されるべきなのか? 戦後政治史の中でどのように位置づけられるのか? あとに続く安倍政権に残された課題とは何か? というテーマを扱い、小泉政権を考察しています。

次の参院選、その後の政権のあり方を一国民として考える上でも、参考となる旬な1冊だと思います。

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