『 モウリーニョ 』
今回の本では、自伝的内容の前作『ジョゼ・モウリーニョ』とは内容を変え、ポルトガル、イングランドのクラブチームにて常勝軍団を形成し、今では世界最高年俸(10億円!)の監督であるモウリーニョの手腕を徹底分析しています。
サッカーだけではなく野球などチームスポーツにおいて優れた監督は、試合勘や戦術眼、采配の巧みさに注目を置かれます。モウリーニョも試合中の派手な身振り手振りから、同様に本番に強い監督と思われがちですが、モウリーニョ本人はそれを否定していることがこの本のおもしろいところです。
モウリーニョは、対戦相手により自分のチームの戦術を変更することはないと言っています。サッカーだと、相手のチームが格上の場合、守備を固めてのカウンター攻撃を常としますが、モウリーニョが率いるチームは、どんなチームが相手でも自分のチームの戦術を変えることはありません。それはポルトガルの弱小チームを率いていたときから一貫している哲学です。
相手チームによって戦術を変えることは、自分のチームの長所を消すことであり、チームとして最高のパフォーマンスが発揮されないからです。
このモウリーニョのサッカーにおける強い信念を支えるのは、これまでの固定観念と方法を打破した独自の「トレーニング」によります。
トレーニングでできないことは試合では絶対実現できない。モウリーニョのトレーニングには、長いシーズン中、選手が常に最高な状態で試合に臨めるように様々な工夫がほどこされています。
試合の勝敗は、すでに試合前に決まっている。とでもいうかのように、モウリーニョのトレーニングに対する姿勢と手法は、サッカーやスポーツのみならず、ビジネスの世界でも学ぶべきことはとても多くあります。
組織のリーダーである人は、この本で勝者のメンタリティーを具現化する術に触れてみてください。




