仕事がデキる人の“捨てる英語術”
TOEICテストがダメなあの人が、仕事で英語をバリバリ使える理由

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23. TOEFLから見るTOEICの点数の正当性

今回と次回は、久しぶりにTOEICのことを取り上げたいと思います。
さて、僕は今TOEFLを教える留学予備校で授業を教えているのですが、この前TOEICの点数について考える上で興味深いケースに当たったので、少しここで取り上げたいと思います。

TOEFLを知らない人のために簡単にTOEFLの説明をしておくと、TOEFLとはTOEIC主催団体であるETSが作っている、留学用のテストのことです。TOEFLには、現在二つのタイプのテストがあります。
一つは、文法セクションがあり、スピーキングとライティングセクションのないTOEFL PBTで、もう一つは、文法セクションがなくて、スピーキングとライティングセクションのあるTOEFL IBTとなっています。  この二つのテストは、一つは文法重視で、もう一つはアウトプット能力重視と、性格にかなり違いがあるのですが、同じ団体が作っていることもあり、TOEFL PBTの500点は、TOEFL IBTの61点とするという換算表があります。

で、教えていて面白いのは、両方のテストを生徒が受けた場合、この換算表のとおりに点数の出てこないケースがかなりあることです。特に、冒頭の生徒の場合は、TOEFL IBTから想定されるTOEFL PBTのスコアと、TOEFL PBTの実際のスコアに100点ほどの差がありました。同じテストの別バージョンで、換算表があるにもかかわらず、ここまで点数に差があるのは面白いと思いませんか?

もちろん、ここまで点数に極端な開きがある人はかなり少ないです。しかしIBTとPBTの間で点数に開きがある人の数はかなり多く、特に日本人の場合は文 法セクションのあるPBTの方が圧倒的に点数が出やすく、留学希望者の間ではPBTがある時は絶対受けろというのが鉄則になっています。
逆に、帰国子女の場合 はIBTの方が点数が出やすいです。そのため、PBTとIBTの点数を比べてみると、点数に逆転が起こっていることが結構見られます。

バックナンバーでも書きましたが、テストの点数というのはあくまでそのテストの枠内での尺度に過ぎず、測定の仕方を変えると別の結果がでてしまうことが多々あります。
今回取り上げたTOEFLの件は、そのことを理解するのに、非常に適しているのではないでしょうか。TOEICの点数を絶対視するのではなく、あくまで指標の 一部として冷静に付き合っていきましょう。

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プロフィール

井上大輔(いのうえ・だいすけ)

大学院時代に英語講師を始め、現在は日米英語学院やELSなどで、学生から社会人まで様々な層に英語を教える。大学院卒業後、語学を使った起業を志し、その際に仕事で英語を使うということについて真剣に向かい合うようになり、その結果従来の「英語はできればできるほどいい」という考え方に対するアンチテーゼとしての「捨てる英語術」を思いつく。現在は、大学院時代の専門であったフランス語の語学参考書の執筆にいそしみつつ、ビジネスマンが洋書を効率よく読めるようになるためのプログラムを考案中。

・早稲田大学英文学科卒業、早稲田大学文学研究科仏文修士
・資格 TOEIC 980
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