21. スピーディーに決まり文句を使いこなす能力を身につけよう!
前回述べたように、ビジネスを行う上では、社交会話とコミュニケーション会話の両方の能力が必要になります。言い換えれば、スピーディーに決まり文句を使いこなす能力と、文章を組み立てる能力の両方が必要になると言うことです。では、どちらを先に身につければいいのでしょうか?それはズバリ、スピーディーに決まり文句を使いこなす能力です。理由は二つあります。
一つは、スピーディーに決まり文句を使いこなす能力の方が、使われる範囲が広いからです。スピーディーに決まり文句を使いこなす能力というのは、すべての会話において必要とされます。これは、コミュニケーション会話においても例外ではありません。先ほど述べたように、様々なトピックに関する複雑な内容を会話するときでも、ネイティブはFirst of all, you have to know(まず…を知っておかなければならない)のような決まり文句を使いこなすことで、会話の際に要求されるスピードに対処しています。ですから、どのような会話であれ、会話を円滑に成立させるためには、決まり文句を覚える必要があるのです。
二つめの理由は、決まり文句を覚えることは文章を組み立てる能力を発展させる力を持っているからです。例えば、How are you doing ? と言う決まり文句を覚えた後で、これを変化させてHow is your business going ? のような表現を作り出すことは、動詞の活用や主語の変化といった文章を作り出す能力を育てることにつながるのです。
ここまで、文章を組み立てる能力と決まり文句を使いこなす能力を全く別物のように説明して来ましたが、それは違います。実は、決まり文句を使いこなすことによって文章を組み立てる能力は発展していくのです。言い換えれば、決まり文句を使いこなす能力は、文章を組み立てる能力の基礎なのです。ですから最初のうちは、決まり文句を使いこなす能力を発展させることから始めましょう。
では、決まり文句を使いこなす能力を身につけるためには、どうすればいいのでしょうか? これはビジネス英会話の表現集を使って身につけるのが一番手っ取り早いです。ここでは、そのための参考書レベル別に説明して行こうと思います。
まず、英語は初心者だけど、少しだけでも英語がしゃべれるようになりたいと言う人にお薦めなのが、明日香出版社より出ている『たったの68パターンでこんなに話せるビジネス英会話』です。この本は、基本的な英語のパターンを元に、ビジネスで使う会話を分類したものです。この本は、非常に基本的な内容なので、英語を話すのが苦手と言う人はまずはここから始めてみましょう。
上の本だと少し簡単すぎると言う方には『まるごと使える仕事英会話ミニフレーズ』がお薦めです。この本も『たったの68パターンでこんなに話せるビジネス英会話』と同じく、シーン別に使える表現集を集めたものなのですが、『たったの68パターンでこんなに話せるビジネス英会話』よりも解説が少ない代わりに表現の数が多くなっています。ある程度英語が出来る人が使うには、こちらがお薦めです。
さらにレベルの高い本を求めている人は、『外資系でやっていける英語が身につく』(明日香出版社)がお薦めです。この本は、シーンごとの例文だけではなく、ダイアログも収録されているので、決まり文句を使いこなす能力と、文章を組み立てる能力が同時に身につきます。
決まり文句に関しては、これらの参考書を繰り返し何度も聞いた後で、口に出して覚えるようにすれば、確実に身につきます。口に出して言う時間がない人は、とにかく聞くようにしてください。繰り返しが大切です。







