仕事がデキる人の“捨てる英語術”
TOEICテストがダメなあの人が、仕事で英語をバリバリ使える理由

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19. スピーキングとライティングの違い 2

前回見たように、スピーキングとライティングの違いは、必要とされるスピードにあります。会話の流れを流暢に進めるために、スピーキングの際は、ライティングと比べて、圧倒的に速い速度で文章をアウトプットする必要があるのです。そして、このことが、スピーキングの二つ目の特徴を形作っています。それは、スピーキングには、決まり文句が多いということです。

会話を成立させるためには、相手が言っていることを理解しつつ、その流れにあった文章を秒単位でアウトプットしていかないといけません。このようなスピードについていくためには、文章をいちから考えてアウトプットしていると時間遅れになってしまいます。そのため、スピーキングでは、決まり文句を多用することによって、時間的な制約から逃れているのです。

これは、特に旅行会話のように、ある一定のシチュエーションの中で会話を行う際に顕著です。例えば、あなたが旅先で知り合った人と自己紹介をする場合を想像してみてください。おそらく、Hi, how are you? My name is Inoue. I’m from Japan. Nice to meet you.のようにほぼ決まり文句で会話は進行していくと思います。また、それ以外に、ネイティブスピーカー同士の日常会話でも、You know what?・kind of・I’m telling you.のような決まり文句が大量に使われています。

もちろん、スピーキングでも、自分であらたに文章を作り出していく必要がないと言うわけではありません。例えばスピーチを行う際のように、時間に余裕がある時は、ある程度考えながら文章を組み立てていく事ができます。しかし、そのときでも、It seems to me that(…のように思える)・First of all(最初に)・It is generally believed that(一般的に…だと思われている)のように決まり文句を使いつつ文章を組み立てているのです。

このような決まり文句の多用、それが書き言葉にはない話し言葉の特徴だと言えるでしょう。

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プロフィール

井上大輔(いのうえ・だいすけ)

大学院時代に英語講師を始め、現在は日米英語学院やELSなどで、学生から社会人まで様々な層に英語を教える。大学院卒業後、語学を使った起業を志し、その際に仕事で英語を使うということについて真剣に向かい合うようになり、その結果従来の「英語はできればできるほどいい」という考え方に対するアンチテーゼとしての「捨てる英語術」を思いつく。現在は、大学院時代の専門であったフランス語の語学参考書の執筆にいそしみつつ、ビジネスマンが洋書を効率よく読めるようになるためのプログラムを考案中。

・早稲田大学英文学科卒業、早稲田大学文学研究科仏文修士
・資格 TOEIC 980
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