仕事がデキる人の“捨てる英語術”
TOEICテストがダメなあの人が、仕事で英語をバリバリ使える理由

« 15.単語を覚える | メイン | 17. 単語を覚える 3 »

16. 単語を覚える 2

前回やったように、単語を覚えると言うのは、覚えているか覚えていないかではなく、下記のような段階上のステップになっています。

①全く見覚えがない状態…暗記度0

②見覚えはあるけど、意味がわからない状態…暗記度30

③意味はなんとなくわかるが、はっきりした訳語が出てこない状態…暗記度60

④意味がはっきりわかるが、正しく使えない状態…80

⑤意味もわかり、正しく使える状態…暗記度100

そして、ここで一番大変なのが、暗記度0の状態から次の段階へと進むことです。一度ある程度なじみが出来てさえしまえば、その後は英語を勉強したり使ったりしているうちに、次第になんとなく単語は身についてきます。しかし、その単語になじみがなければ、たとえ文中で出会ったとしても、ムーディ勝山のように右から左へ受け流してしまうのです(英語だから、正確には左から右へとやってくるのですが)。

では、単語になじむためにはどうすればいいのでしょうか?それは、日本語と英語が一対一でCDに吹き込まれているタイプの単語帳を使うことです。最近はDuoや速読英単語のような文脈で単語を覚えるタイプの参考書が流行っていることもあり、このタイプの単語帳は単語の使い方が覚えられないと評判が悪いです。しかし、全く知らない単語になじむと言う観点から見れば、他の単語帳より圧倒的に優れています。なぜかというと、この単語帳は聞いているだけでいいからです。

文章の中で覚えていくタイプの単語帳だと、普通の日本人の場合、CDで聞いているだけでは理解できず、改めて学習する時間をとる必要があります。しかし、ほとんどの人は、その時間が取れません。したがって、勉強に挫折してしまい、単語が覚えられないのです。それに対して、日本語と英語が一対一でCDに吹き込まれているタイプの単語帳であれば、聞いているだけでも日本語と英語の音を結びつけることができます。これは大きいです。なぜかというと、単語は音で覚えるからです。

認知心理学によると、単語を覚える際は、頭の中でその単語の発音を何度も何度も繰り返すことによって音として記憶されます。また、覚えた単語の意味を引き出す際も、まず文字を音に変換しその後意味が検索されるとのことです。つまり、単語はまず音として記憶されるのです。であれば、単語を覚える際も、まずはスペルよりも音のつながりを重視する必要が出てきます。

もちろん、日本語と英語が一対一で吹き込まれているCDを聞いているだけでは単語が使いこなせるようにはなりません。しかし、CDを聞いているだけでも、先ほどの表で見た第二段階までは到達できます。そして、この段階まで到達すれば、あとは英語を使っているうちに自然と覚えていきます。

今週のまとめ
単語を覚えるための第一ステップとして、まずは日本語と英語が一対一で吹き込まれているCDを活用しよう。


●この方法で単語を覚えるためのお薦めの本

『速習英単語1200』晴山 陽一(ジャパンタイムズ)¥ 1,365
センター試験、英検2級、TOEICテスト600点レベルの語彙1200を12日間覚えるための単語集。覚えているかチェックするための様々な工夫がされているので、確実に覚えられる。CDは英語→日本語の形式。

もっと単語を覚えたいと言う人は、アルクから出ている『キクタン』を使ってみよう。アルク独自の語彙リストに基づき、本当に必要な語彙のみをレベル別に選び抜いており、basic・advanced・superの三冊シリーズになっている。これさえやれば、ボキャブラリーは完璧。なお、CDにはチャンツと呼ばれる音声が流れているので、多少好みが別れる。

『てのひら楽習 キクタンDS 【Basic】』
『てのひら楽習 キクタンDS 【Advanced】』

ビジネタ@モバイル
ビジネタ@モバイルとは、メールマガジン「ビジネスのネタ話になる今どきの一般常識」の携帯版です。テレビや新聞を賑わす「トレンド用語」と、ビジネスマンなら知っているべき「ビジネス用語」の解説を、楽々おさえることができます!

詳細・登録

プロフィール

井上大輔(いのうえ・だいすけ)

大学院時代に英語講師を始め、現在は日米英語学院やELSなどで、学生から社会人まで様々な層に英語を教える。大学院卒業後、語学を使った起業を志し、その際に仕事で英語を使うということについて真剣に向かい合うようになり、その結果従来の「英語はできればできるほどいい」という考え方に対するアンチテーゼとしての「捨てる英語術」を思いつく。現在は、大学院時代の専門であったフランス語の語学参考書の執筆にいそしみつつ、ビジネスマンが洋書を効率よく読めるようになるためのプログラムを考案中。

・早稲田大学英文学科卒業、早稲田大学文学研究科仏文修士
・資格 TOEIC 980
『捨てる英語、拾う英語』
井上大輔 著
クロスメディア・パブリッシング
1,470円
2008年8月発売

英語学習DVD
『アメリカのビジネス書が英語で
スラスラ読める』

井上大輔 著
クロスメディア・パブリッシング
19,800円
2007年7月発売
『サッカーで考えると英語はよくわかる』
井上大輔 著
クロスメディア・パブリッシング
1,470円
2006年11月発売
このブログのフィードを取得