仕事がデキる人の“捨てる英語術”
TOEICテストがダメなあの人が、仕事で英語をバリバリ使える理由

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2007年9月 バックナンバー

2007年9月25日

16. 単語を覚える 2

前回やったように、単語を覚えると言うのは、覚えているか覚えていないかではなく、下記のような段階上のステップになっています。

①全く見覚えがない状態…暗記度0

②見覚えはあるけど、意味がわからない状態…暗記度30

③意味はなんとなくわかるが、はっきりした訳語が出てこない状態…暗記度60

④意味がはっきりわかるが、正しく使えない状態…80

⑤意味もわかり、正しく使える状態…暗記度100

そして、ここで一番大変なのが、暗記度0の状態から次の段階へと進むことです。一度ある程度なじみが出来てさえしまえば、その後は英語を勉強したり使ったりしているうちに、次第になんとなく単語は身についてきます。しかし、その単語になじみがなければ、たとえ文中で出会ったとしても、ムーディ勝山のように右から左へ受け流してしまうのです(英語だから、正確には左から右へとやってくるのですが)。

では、単語になじむためにはどうすればいいのでしょうか?それは、日本語と英語が一対一でCDに吹き込まれているタイプの単語帳を使うことです。最近はDuoや速読英単語のような文脈で単語を覚えるタイプの参考書が流行っていることもあり、このタイプの単語帳は単語の使い方が覚えられないと評判が悪いです。しかし、全く知らない単語になじむと言う観点から見れば、他の単語帳より圧倒的に優れています。なぜかというと、この単語帳は聞いているだけでいいからです。

文章の中で覚えていくタイプの単語帳だと、普通の日本人の場合、CDで聞いているだけでは理解できず、改めて学習する時間をとる必要があります。しかし、ほとんどの人は、その時間が取れません。したがって、勉強に挫折してしまい、単語が覚えられないのです。それに対して、日本語と英語が一対一でCDに吹き込まれているタイプの単語帳であれば、聞いているだけでも日本語と英語の音を結びつけることができます。これは大きいです。なぜかというと、単語は音で覚えるからです。

認知心理学によると、単語を覚える際は、頭の中でその単語の発音を何度も何度も繰り返すことによって音として記憶されます。また、覚えた単語の意味を引き出す際も、まず文字を音に変換しその後意味が検索されるとのことです。つまり、単語はまず音として記憶されるのです。であれば、単語を覚える際も、まずはスペルよりも音のつながりを重視する必要が出てきます。

もちろん、日本語と英語が一対一で吹き込まれているCDを聞いているだけでは単語が使いこなせるようにはなりません。しかし、CDを聞いているだけでも、先ほどの表で見た第二段階までは到達できます。そして、この段階まで到達すれば、あとは英語を使っているうちに自然と覚えていきます。

今週のまとめ
単語を覚えるための第一ステップとして、まずは日本語と英語が一対一で吹き込まれているCDを活用しよう。


●この方法で単語を覚えるためのお薦めの本

『速習英単語1200』晴山 陽一(ジャパンタイムズ)¥ 1,365
センター試験、英検2級、TOEICテスト600点レベルの語彙1200を12日間覚えるための単語集。覚えているかチェックするための様々な工夫がされているので、確実に覚えられる。CDは英語→日本語の形式。

もっと単語を覚えたいと言う人は、アルクから出ている『キクタン』を使ってみよう。アルク独自の語彙リストに基づき、本当に必要な語彙のみをレベル別に選び抜いており、basic・advanced・superの三冊シリーズになっている。これさえやれば、ボキャブラリーは完璧。なお、CDにはチャンツと呼ばれる音声が流れているので、多少好みが別れる。

『てのひら楽習 キクタンDS 【Basic】』
『てのひら楽習 キクタンDS 【Advanced】』

2007年9月19日

15.単語を覚える

英語を勉強するうえで避けて通れないもの、それが単語です。高校まで出ている人でしたら、基本的な文法は30時間ぐらいで復習できますし、また洋書を読みたいと言う人はさらに30時間ほど勉強すれば、文法に関してはばっちりです。

しかし、単語に関しては、そうはいきません。単語に関しては、常に勉強し続けるという普段の努力が必要になってきます。しかし、そうは言っても、ある程度効率のよいやり方はあるのです。というわけでこれから数週間にわたって、単語をどうすれば覚えられるかということについて見ていきたいと思います。

さて、単語を覚える上で一番大切なことが何かと言うと、それは単語の暗記には段階があるという風に考えることです。通常単語の暗記というと、覚えたか覚えていないかという2段階で判断してしまいがちですが、実はこの考え方は正しくありません。なぜなら、単語の暗記にはいくつかの段階があるからです。

①全く見覚えがない状態…暗記度0

②見覚えはあるけど、意味がわからない状態…暗記度30

③意味はなんとなくわかるが、はっきりした訳語が出てこない状態…暗記度60

④意味がはっきりわかるが、正しく使えない状態…80

⑤意味もわかり、正しく使える状態…暗記度100

上の図からわかるように、単語を覚えるとは、単語に対する情報が全くないところからスタートして、その後徐々に単語の知識を身につけていくという何段階のステップからなっているのです。

そして、単語を覚える上で鍵となるのが、②の段階です。単語の勉強をしていると、覚えたはずなのに意味が思い出せない単語によく出くわします。こういう経験を何度もすると、嫌になって単語を覚えるのをあきらめてしまう人が多いです。しかし、上の図からわかるように、この「見覚えがあるけど意味がわからない」という状態は実は暗記が最初よりも進んだ状態なのです。

だから、覚えたはずなのに意味がわからない単語に出くわしても、落ち込む必要はありません。むしろ、それは全くゼロの段階から一つステップが進んだんだと前向きに捉えるにしましょう。そして、このチャンスを逃さずに、辞書や単語帳で意味を確認するようにしましょう。そうすれば、その単語に関しては確実に次の段階に進めるはずです。

このように、まずは単語学習に関する考え方を変えることから、単語学習を初めて行きましょう。

今回のまとめ
「覚えたのに思い出せない」は、単語の暗記が進んでいる証拠。辞書で調べることで、確実にその単語を身につけよう。

2007年9月14日

14. アウトプットの勧め実践編2

ここ数回、アウトプットの練習をするための勉強法として、日記をつけることを薦めてきたのですが、読んでいる方の中には「自分一人でアウトプットをすることによって、間違った英語を身につけてしまう可能性はないのですか?」という質問を受けました。なので、今回は、この質問にお答えしようと思います。

結論から言うと、確かに日記をつけてると、時には間違った英語を身につけてしまうことはあります。しかし、定期的にインプットを行うようにしていけば、そのような間違った英語を間違った英語として意識できるようになるので、結果としては正しい英語を身につけることが出来ます。

たとえば、これはフランス語の例ですが、僕は昔犬が好きといいたいときに、英語のI like dogs.という表現から推測して、J'aime des chiens.という不定冠詞を使ってました。しかし、実はフランス語では、こういうときは不定冠詞を使わず、定冠詞でJ'aime les chiens.といいます。ですから、そういう意味では、当時の僕は文章を書くことでわざわざ間違ったフランス語を身につけてたわけです。

しかし、その後、フランス語の文法書を読んだりする過程で、その間違いに気づき直すことが出来ました。ですから、一度間違ったフランス語を書いたりしても、インプットを続けて行っていれば、そのうちその間違いに気づけるようになるのです。

そして、ここで大切なのが、アウトプットをしないと、そもそも自分が間違っているということに気づかないということです。これはやってみるとわかるのですが、アウトプットをするようになると、文法を能動的に使うようになるので、自然に文法や表現に目が行くようになります。そのため、インプットをする際にも、この表現は使えるなという考えで見るようになります。そうすると、自分が使ってる表現との違いに気づき、そのミスを修正していくので、次第にネイティブっぽい表現が出来るようになるのです。

それに対して、アウトプットをしない場合は、いつまでたっても受動的なインプットに終わってしまうので、結局しっかりした知識が身につきません。そのため、どれだけインプットをしても、結局なかなか英語が使えるようにならないのです。

以上のことからわかるように、間違った表現というのは、必ずしも正しい表現と正反対というわけではありません。むしろ、間違った表現は、最終的に正しい表現を身につけるための一過程、と間違いを恐れないようにしていきましょう。

2007年9月 6日

13.アウトプットの勧め実践編1

さて、前回のエントリで、アウトプットの重要性について説明しましたが今回はその実践編です。アウトプットの方法にはいろいろありますが、その中でも個人的に一番いいのが辞書を使って英語で文章を書き、書き終わったらその内容を口頭で練習することです。

何故この方法がいいのかというと、それには三つの理由があります。

まず一つに、会話をする場合と違って、文章を書く場合は時間的余裕があるので、より正確かつ適切な表現をつかうことができるからです。僕自身も経験があるのですが、会話だけでアウトプットの練習をしてると、表現を調べている時間がないこともあり、どうしてもいつも決まった表現だけを使ってしまいがちです。しかし、辞書を引きながら文章を書くことで、自分だけだと思いつかない表現が使えるようになります。

二つ目の理由は、文法を意識した正確な英語を使えるようになるからです。一つ目の理由でも書きましたが、会話をする場合は、時間がありません。なので、時間に追われて、どうしても文法的な正確さがおろそかになりがちです。しかし、文章を書く場合は時間があるので、文法書や辞書を使って正確な文章を参照することができます。その結果、英語の文法が実際に使える形で身につきます。

三つ目の理由は、書く能力と話す能力を一致させることができるからです。今までみたように、文章を書くことには話すことにはない利点があります。しかし、一方、書く練習だけをしていても、会話ができるようにならないことは事実です。会話ができるようになるためには、書く練習で扱った英語の表現力を、口頭で発表する能力を養う必要があります。そして、自分が書いた文章に基づいて話す練習すれば、この能力を簡単に養うことができます。具体的には、書いた文章を簡潔にまとめたメモを作り、それを手がかりに基の文章を作り直す練習をすればいいとおもいます。

なお、書く内容ですが、基本的には自分の関心のあることであれば何でもかまわないのですが、仕事に使いたいのであれば、仕事の内容などを英語で説明してみるといいと思います。仕事の内容を英語で説明するとなると一見難しそうですが、実は単語が難しいだけで表現自体は簡単ですむと言うことが多いです。なので、積極的に取り組んでみましょう。

なお、この練習は一見上級者しかできなさそうですが、そんなことはありません。初心者の人でも行うことができます。初心者の人の場合は、難しい話ではなく日記をつけるようにすると、自分が使う単語を確実に見につけることができます。日記が難しい場合は、自分が知りたい表現や単語を書き連ねるだけでかまいません。とにかく、アウトプットをすることを重視するようにしてください。