11.目次を読もう
突然ですが、皆さんはaudible(http://www.audible.com/)というサイトを知っていますか?audibleとは、オーディオブックのダウンロード販売を専門としたサイトで、現在アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・日本語などの様々な言語でサービスを展開しています。
僕は、このサイトのアメリカ版の会員になっていて、毎月一冊英語のオーディオブックをダウンロードしています。オーディブルは品揃えが豊富で、僕は小説やビジネス書など様々な分野のオーディオブックをダウンロードしているのですが、その中でも先々月にダウンロードしたEat That Frog!が英語を読むということを考える上で面白かったので、今回取り上げてみたいと思います。
この本の主張はいたって簡単で、「やらなければいけない仕事をすべてやる時間はない。だから、その仕事の中で一番重要なものだけを取り出して、それをまず最初に終わらせてしまおう。残りの仕事に関しては、余った時間でやればいい。」というものです。ちなみに、タイトルのカエルは、トム・ソーヤの冒険を書いたマーク・トゥエインの格言から来たもので、ここでは自分がやらなければいけない一番大切な仕事をカエルを食べることにたとえているわけです。
この本で面白いのは、仕事の生産性を上げるために、仕事の効率を上げるためのテクニックをマスターする方法ではなく、一番重要な仕事を見抜く方法論を紹介しているところです。仕事の生産性を上げるというと、どうしても仕事のスピードを上げるという方法に傾きがちですが、重要ではない仕事をスピードよくこなしていっても結局全体の生産性は向上しません。仕事の効率を上げるためには、大切だけれど後回しにしがちな仕事をきちんとこなしていくことこそが、大切だと筆者は主張しているのです。
そして、これは英語の本を読む上でもあてはまります。読まなければいけない本をすべて読んでいる時間はないのです。ですから、その本の中で一番重要なものだけを選んで、そこをまず最初に読み終えてしまう必要があります。残りの部分に関しては、時間が余れば読めばいいのです。
TOEICや英検といった試験の勉強をしているとついつい忘れがちですが、実際の本は試験で出題される問題の数百または数千倍の長さがあるのです。ですから、ちょっとやそっと資格試験の点数が上がったくらいでは、すらすら本が読めるようになるというわけには行きません。ほんとの意味ですらすら本が読めるようになるためには、TOEIC900ぐらいでは不十分で、SATというアメリカのセンター試験の英語で高得点が取れるぐらい英語を勉強した上で、自分が読みたい分野に関する基礎知識を見につける必要があります。
しかし、当たり前ですが、社会人になって英語を勉強している方でここまで英語の勉強に時間をかけられる人はほとんどいないと思います。ですから、ここで発想の転換をする必要があります。つまり、英語の読解能力を上げる訓練だけではなく、そもそもどこを読むべきかを感知する能力を磨く必要が出てくるのです。
さて、そのためには、具体的にはどうすればいいのでしょうか。いろいろ方法はあるのですが、一番お勧めなのは目次と索引をきちんと読むことです。英語の本を読むとなると、何も考えずに一ページ目から読み出してしまう方がいるのですが、これは最悪です。この方法だと、どれが大切でどれが大切でないのかがわかっていないので、全体を同じペースで読んでしまい結局自分にとって大切な部分を見過ごしてしまうことが多いからです。
効率よく本を読んでいくためには、最初に目次を読んで、どこら辺にどういう内容が書かれているのかを推測することが必要不可欠です。そして、その上で、索引を利用して、自分の興味があることが書かれている部分を見つけ出し、そこを丁寧に読んでいきましょう。そうすれば、全体の大きな流れ+自分が興味のある部分に関する具体的な記述をいっぺんに理解することができます。
その上で、さらにその本を読んでみたいと思うのであれば、本を読み続けられるようにしましょう。また、もしこの本は見込み違いだなと感じるようであれば、そこでやめてしまってかまいません。
よく見切り千両といいますが、本を読むうえでも、見切りをつけるのは非常に大切です。英語で書かれていると、どうしても内容的に優れていんじゃないかという錯覚に陥ってしまいがちですが、英語で書かれていても無意味な本は無意味です。単なる知的虚栄心で自分の時間を無駄に使うのではなく、内容のある読書をするようにしましょう。
本日のまとめ
読まなければいけない本をすべて読んでいる時間はない。重要な文章だけを選んで、そこさえ読めばいい。英語で書かれた本だから、すべて読まなければいけないという幻想にだまされるな。







